JAグループ三重 JA GROUP MIE

自己改革

自己改革 SELF REFORMATION

JAグループ三重は、農業関係事業を中心に「JA自己改革」を進めています。
ここでは、JA自己改革に関する「5つのギモン」を紹介します。
JA自己改革って?
 JAは「協同組合」なので、組合員=出資者=経営者=利用者 というのが基本です。
 組合員が利用するJAの事業などを、組合員のニーズにマッチするよう見直しを図るのが、JA自己改革です。
利用者 = 出資者 = 運営者
なぜそんなことをするの?
 JAの基礎である「農業協同組合法」が成立して70年以上経ち、当時の農家組合員とともに作った事業は、超高齢社会の到来、組合員の世代交代等を迎え、今の組合員のニーズに合わない部分が出てきています。
 そこで、求められる事業の形に見直しを進めています。
どうやって?
 JAの組織の基盤は、組合員です。
 JAの運営を行う役職員は、訪問活動、アンケート、座談会(地区別説明会)など、組合員と「対話」する機会を増やし、ニーズをしっかり把握することで、迅速に事業などを見直します。
いつまでに?
 JA制度を見直し、農家組合員以外の「利用を制限」する動きがあります。
 「2021年3月」までに結論を出すとされていますが、強制的な見直しではなく、JA・組合員自らが改革を行い、地域の農業と自らの営農を豊かにすることが必要です。
 当面は2021年を目指しますが、改革に終わりはありません。
これまでの改革の成果 その(1)
 平成27年以降、自己改革を着実に実践したことで、水田・園芸品目の作付の拡大、GAP(農業生産工程管理)や農業法人化の推進など、一定の成果が上がった一方で、残された課題も明らかになってきました。
 このような内容を平成30年度にムービーでまとめましたので、ご覧ください。
これまでの改革の成果 その(2)
 JA三重中央会は、更なるJA自己改革の実践として農業と地域の将来を見据え更なる組合員等との関係強化と農業振興を図ることを目的に、JA共済連三重の支援のもと「JA農業・地域振興事業」を令和4年度に実施しました。
 この事業を活用した本県のJAならびにJA出資型農業法人の取組みを紹介します。

JAみえきた

 穀粒判別機を導入しました。整粒、被害粒(着色粒・同割粒・砕粒等)の粒数が数値化されることで、担い手農家や地域の一般農家の色彩選別機の調整が容易にできるようになり品質の向上を図ることができました。

JA鈴鹿

 サトイモ生産振興を図るうえで、農機レンタルとして出荷調整機械を導入しました。従来の手作業での出荷調整は重労働かつ時間を要していたため、生産者に喜ばれています。

JA津安芸

 令和4年11月開催の「食の大商談会」、「津環境フェスタ」などのイベントを中心に、地元の農産物を使用した6次化商品(梅酒)のPRを実施しました。来場者に試飲いただき地元農産物の魅力をアピールすることができました。

JAみえなか

 地域住民を対象に、自然の中で土と親しんで農業の楽しさを知ってもらおうと松阪西部営農振興センター前の農地を貸農園『ふれあい農園』として開放し、現在たくさんの方にご利用いただいています。利用者が安全で効率的な除草作業をしていただくために自走式草刈機を導入しました。

JA多気郡

 穀粒判別機を導入しました。これにより米の整粒・被害粒を数値化することにより品質の向上および生産者の技術向上に努め、生産基盤の維持拡大につなげます。

JA伊勢

 三重南紀統一柑橘(かんきつ)選果場からタイ王国へ輸出した三重南紀産の早生温州ミカンがバンコク市内で販売されました。輸出した約6トンのうち約1トンは羽田空港からタイ王国へ航空便で輸送、現地で検査を受けた後、高級百貨店と高級スーパー全6店舗でPRイベントを行いました。航空便でいち早く販売を開始したこともあり、試食会当日は売り場がにぎわい現地の消費者からは好評を得ました。

JAいがふるさと

 社会福祉協議会に伊賀米コシヒカリパックごはんを寄贈しました。生活困窮者への支援や自治協への防災・備蓄品としての進呈、こども食堂でのイベント等で活用いただき、社会貢献と地元産の米消費拡大につなげます。


 JAおよびJA出資の農業経営体では、生産物の安全性確保と農業経営品質向上に継続して取組むとともに、地域の農業振興に向けた生産者のベンチマークとしての役割を発揮することを目的とし、JGAP認証の更新維持審査を実施しました。