JA三重中央会

三重県あぐり(農業)ニュース

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【2014.05.07】
スマホとヤギで猿対策【JA多気郡】

三重県大台町では、サルなどの獣害対策に、スマートフォンとヤギが活躍している。
 同町は長年、鹿やイノシシの被害を受けてきたが、最近ではニホンザルの被害が拡大している。このため町は、大型捕獲檻や囲い罠の設置に対する費用の助成と合わせ、スマートフォンで遠隔操作ができる最新カメラ付の捕獲罠を2年ほど前から導入している。

スマートフォンを使った対策は、スマートフォンに仕掛けた罠が写り、画面を押すと檻の扉が下りるというもの。サルは集団で生活するのでまとめて捕えないと、逃げたサルは学習してしまうため、タイミングが肝心だ。
 町ではメスのサルに発信機を付けて動向調査を行ったり、電気柵「おじろ用心棒」を使用する。設備は年々いいものが出るが、最近では2種類の設備を使って対策している。


写真=スマートフォンで罠を遠隔操作する久保副隊長

ヤギを利用した獣害対策は、「野生動物は、自分より体の大きい動物を警戒して近づかない」という習性を利用するもの。同町の鈴木好喜さんは、獣害対策と草刈り作業の軽減に効果があると聞き、2011年からヤギを飼育する。
 ヤギは、基本的に放し飼い。再び草が生えてきて食べられるように、根本は残して食べるのだという。鈴木さんは「少し離れた民家では猿が出没するが、ヤギがいる柵の中には寄ってこない」と話す。鈴木さんは現在、雄のヤギ1匹を飼育し「これからも大切に飼っていきたい」と、優しい目でヤギを見つめる。


写真=ヤギを優しく見つめる鈴木さん

大台町産業課・鳥獣対策実施隊の久保元伸副隊長は「大台町ではタケノコやジャガイモなどの路地野菜や、田植えを終えた後の稲などで多くの食害があり、被害が日常化している地区もある。対策は集落単位ですることで効果が出るため、滝広地区では集落でサルの追い払いを行っている」と話す。