JA三重中央会

三重県あぐり(農業)ニュース

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【2014.05.07】
こんにゃくを地域特産品に【JA三重南紀】

JA三重南紀女性部は、女性の農業関連での活躍の機会を増やそうと、休耕田や荒れた畑を利用した「こんにゃく作り」に力を入れている。3月中旬の初出品には、同JAファーマーズマーケットほほえみかんで50丁を販売。試食した消費者からは「モチモチとした食感がおいしい」と人気で、約1時間で完売した。

同女性部は、2013年に生産婦人部「五郷(いさと)ほたるクラブ」を発足。メンバーは、同女性部員9人。「地産地消の地域特産品作りに力を入れたい」という気持ちから、三重県紀州地域農業改良普及センターの協力で、こんにゃくの生産から販売までを目的とした6次産業化を目指している。

熊野市五郷町は、世界遺産に登録された熊野古道の一部を含む。標高230㍍にあり、山に囲まれた集落であり寒暖の差が激しいため、きれいな水にも恵まれている。この気候や水を利用して、昔から各家庭でこんにゃくを作ってきた。あくが強いせいか、獣がこんにゃく芋を好んで食べないことから、地域の伝統を守るだけでなく、耕作放棄地の解消や獣害対策の軽減にも期待している。

こんにゃく芋は、一般的に定植から収穫までに3年と多くの時間がかかる。昨年は寒冷紗を使って暑さで芋が腐るのを防いだが、台風で芋が成長する前に倒れてしまい、収穫量は減少した。今年は、約1㌃で100㌔の収穫量を見込む。有機栽培、無農薬で育て、一切機械に頼らない製法がこだわりだ。
 同グループの増田志津代表は「今はまだ生産量が少ないため、すぐに売り切れてしまう。頑張って生産量を増やしたい」と話す。連作ができないため、新しい畑ではすでに次のこんにゃく芋の収穫にむけ土壌作りが始まっている。今後は安定した生産量の確保と同時に、販売方法の確立を計画中だ。


写真=こんにゃく作りをする「五郷ほたるクラブ」のメンバー