JA三重中央会

三重県あぐり(農業)ニュース

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【2014.02.21】
伊賀米コシヒカリ、食味ランキングで3年連続「特A」認定【JAいがほくぶ】【JA伊賀南部】

日本穀物検定協会が行う2013年産米食味ランキングで、伊賀米コシヒカリが3年連続となる最高評価「特A」に認定されたことを受け、伊賀米振興協議会は17日、三重県伊賀庁舎で記者発表した。東海地域で唯一の「特A」認定となった。

伊賀米は、11年産米で初めて特Aの評価を得てから、毎年高い品質を維持してきた。昨年夏の高温やカメムシ被害で品質の低下が懸念されたが、生産者の水管理、適正な施肥、病害虫防除の取り組みにより、高品質な米に仕上がった。
 三重県伊賀農林事務所の芳尾知也主幹は「今年は3回目で喜びも大きい。伊賀米のさらなる品質の向上に取り組んでいきたい」と語った。

1996年にはJA全農みえ・JAいがほくぶ・JA伊賀南部・伊賀市・名張市・三重県が合同で伊賀米振興協議会を設立し、「伊賀米」のブランド化に取り組んできた。2004年には、高品質化に向けて、「伊賀米定義」と呼ばれる独自の基準を設け、種子の全量更新や農産物検査を受けてJAへ出荷することなど5項目をまとめた。

伊賀市と名張市からなる伊賀地域は、盆地特有の気温差が大きい気候と、かつては古琵琶湖(現在の琵琶湖)の湖底にあったとされ、植物が腐食し堆積した土壌などや水量が豊富なことを活かして米作りを行ってきた。
 2013年産食味ランキングでは、全国131産地品種について外観・香り・味・粘り・硬さ・総合評価の6項目で試験が行われ、38産地が5段階で最高評価の「特A」と評価された。


写真=「特A」の評価を受けた伊賀米コシヒカリ

【JAいがほくぶ】JAいがほくぶでは、特A評価を継続して獲得することが、産地としての安定した評価につながると考え、伊賀米の品質維持を営農指導の重要な目標のひとつに位置づけている。今後も、肥料農薬説明会や集落座談会などで、伊賀米定義の遵守や、伊賀米栽培ごよみに基づいた品質管理の徹底を生産者にお願いしていく。

同JA営農部米麦課の前澤佳弘主管補は、「継続して初めて真の評価になる。米の消費量が落ちてきている時代、特A評価は、消費者に選ばれる一つの基準になっていくのではないか。これからも品質を向上していけるよう、生産者・JA・行政が一体となってブランドの強化を図りたい」と決意を語った。
 伊賀市で「コシヒカリ」を栽培する中森久一さんは「3年連続で特Aというのは、伊賀米のイメージアップにつながる。JAが土壌改良などで熱心に指導してきたおかげ。産地としては、価格も大切だが、これからも伊賀米の品質アップを追求していきたい」と話し、認定を喜ぶとともに更なる品質追求に意欲を示した。


写真=伊賀市でコシヒカリを生産する中森さん

【JA伊賀南部】JA伊賀南部では、毎年7月に管内各地域で稲作後期管理現地研修会を開き、伊賀米の品質向上に取り組んでいる。
 研修会では、担当者が各研修田の生育状況を確認し、穂肥時期の確認と高温対策として水の管理など地域によって異なる栽培環境に合わせた指導をしてきた。

同JA営農部の大橋秀司部長は「生産者、JA、行政が一体となって3年連続評価を目指して頑張ってきた。これまで生産者の皆さんは伊賀米に誇りを持って栽培されてきた。3年連続「特A」の獲得は励みになる。今後も高品質米生産と、地域ブランドの確立に向けて取り組んでいきたい」と話す。
 名張市で「コシヒカリ」や「結びの神」など15ヘクタールを栽培する前田正澄さん(56)は、「今年も夏は暑く厳しい気候だったが、土壌診断などを受けて、肥培や水の管理など基本を大事にしてきた。伊賀米が美味しいと言ってもらえる米作りを続けたい」と意気込みを話す。


写真=「これまでの取組みが実を結び嬉しい」と話す前田さん