JA三重中央会

三重県あぐり(農業)ニュース

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【2013.09.09】
TACが水稲育苗施設の休閑期を活用しメロン栽培

JA津安芸では、地域農業の担い手に出向くJA担当者(愛称TAC=タック)が、アールスメロンの試験栽培に取り組んでいる。管内の主力作物である水稲の育苗ハウスの休閑期と労働力を有効利用するのが狙い。TAC自ら栽培することで、栽培や営農に関するノウハウを蓄積し、担い手への提案につなげたい考えだ。

きっかけは、JA全農みえ主催の県域TACミーティングでのJAみえきたの取り組み事例発表だ。アールスメロンが特産品の同JA管内では、水稲育苗ハウスを活用して栽培する生産者が多い。そこでTAC自身も、栽培技術の確立や土地に合った品種の選定を目的に、ハウスでの試験栽培を行っている。
 取り組みに関心を持った、JA津安芸のTAC、西之坊真二郎さんと井ノ口仁子さんは、管内にメロン産地がないことから、JAみえきたのTACに栽培指導を依頼し、同JAも快く引き受けた。

初期投資を抑えられる肥料袋を利用した簡易な栽培方法を採用。5月中旬に定植し、8月中旬に、1玉約1.8キロ、糖度16を超える立派なアールスメロンを収穫した。二人は、JAみえきたへ出向くなどして、指導や助言を受けながら栽培に取り組み、今後の課題を含め栽培過程を詳細に記録した栽培日誌を作成した。それらを生産履歴に残し、暦の作成などに活用するという。
 10アール当たりの収支試算などのデータもまとめ、提案書をもって、次年度から担い手へ提案していく予定だ。販路は、JAのファーマーズマーケットへ出品し、商品数増加につなげたい考えだ。

西之坊さんと井ノ口さんは、「まだまだ課題も多いが、JAみえきたのTACのおかげで、メロン栽培は難しいという概念が和らいだ。経験を生かし、自信をもって提案し、担い手の収益向上につなげていきたい」と意気込む。


写真=収穫した糖度16超の立派なメロンを手にする井ノ口TAC(前列中央)と西之坊TAC(同右)