JA三重中央会

三重県あぐり(農業)ニュース

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【2013.09.03】
「みかんの学校」開校、担い手育成に期待【JA伊勢】

南伊勢町役場南勢庁舎と同町内にあるミカンのハウスで25日、今年度が初となる「みかんの学校」の開校式と第1回講習会が開かれた。今年度は同町の柑橘(かんきつ)生産農家の後継者と、同町で柑橘経営の就農を検討している人合わせて18人(うち栽培未経験者5人)が受講する。

同校は「南勢産地でみかん農家をワイワイ育てる会(以下、ワイワイ会)」が主催。同町水産農林課、果樹生産農家、JA伊勢、県中央農業改良普及センターの担当者らでつくる「南勢産地協議会」の協力のもと、栽培管理の基礎知識や技術などを学ぶ講習会を年4回開く。同町の主産業である柑橘生産の担い手確保と育成が狙い。

同町では古くから、温暖な気候を生かしたミカンの栽培が盛んで、現在は約130軒の農家が栽培している。しかし、高齢化などにより、2005年度には約200ヘクタールあった栽培面積が約100ヘクタールに半減。同JAマルゴ撰果場での出荷量は2000年ごろには約1600トンあったが、昨年度は約800トンとなった。

開校式で、同町の小山巧町長(62)は「町とミカンの歴史は1620年ごろまでさかのぼる。受講生らにはともに競い合い、次世代のミカン産地を築いていってほしい」とあいさつした。
 その後に開かれた第1回講習会では、県中央農業改良普及センターの担当者が柑橘類の基礎知識について講義をしたほか、ハウスでほ場実習も行い、受講生らは教わったことを復習しながら、ミカンの木や葉などを観察した。

ワイワイ会の東克臣会長(53)は「高齢化や園地の荒廃などによる産地の縮小が問題となっているなか、有望な担い手を育成し、産地の維持・発展を目指したい。受講生らには仲間づくり、意見交換の場として活用してほしい」と期待する。
 受講生の一人、農事組合法人土実樹(つみき)の溝口力さん(29)は「ミカン栽培に携わり5年になるが、もう一度基礎を見直すいい機会だと思い参加した。同世代の方や町外の方など積極的に意見を交換し、一緒に農業を盛り上げていきたい」と意気込みを話す。


写真=ミカンの木を観察し、葉の数を数える受講生ら