JA三重中央会

三重県あぐり(農業)ニュース

三重県あぐり(農業)ニュース

【2013.05.23】
食農教育アドバイザーが活躍【JA三重中央】

食農教育の推進に取り組むJAへの期待が高まる中、JA三重中央では今年度から「食農教育推進アドバイザー」が活躍している。

 同JAは、次代を担う子どもたちに質の高い『食農教育』を提供することを今後の重要課題と位置付けており、その担い手としてJA独自の「食農教育推進アドバイザー」を任命したもの。アドバイザーは農業に関する高い知識や技能を持つだけでなく、子どもたちの主体的学習活動を支援できる専門性を有する人材。その初代として、教員退職後、約2ヘクタールの圃場で稲作を中心に農業を営む筧晴(かけひはるる)さんが就任した。

 アドバイザーは各種イベント等での『農業体験プログラム』の実践や幅広い住民に対する『食農教育』の啓発に取り組むが、特に学校教育との連携強化に力点を置くことにしている。
 同JAでは、以前から小学校5年生の『米作り』授業の中で、田植えや収穫体験に協力し成果を上げてきたが、ともすると一面的で断片的な体験になりがちで、より系統的なカリキュラムに基づく指導が求められるようになった。

 このほど、アドバイザーの初めての具体的活動として、8日、同JA管内の津市立倭小学校で、全中提供の『バケツ稲づくりキット』を活用した『米づくり出前授業』を実施し、5年生6人が授業を受けた。筧アドバイザーを中心に地元の農家3人と同JA『みやま支店』職員ら合計6人が指導にあたった。

 授業は、地元のブランド米『一志米』の勉強から、『米づくり』で最も重要な『苗半作』のための浸種の仕方、芽出しの方法、苗床準備から種まきまでを行った。児童らは、小さな田んぼに見立てたバケツでの模擬体験に目を輝かせて取り組んだ。

 今後は、6月初旬の『田植え作業』と『今、田んぼの中では』を題材にした授業を含め、秋の刈り取りと収穫したお米の試食まで、年間4回の授業を行う予定。
 筧アドバイザーは「農に関する羅列的な知識の習得や単なる体験ではなく、子どもが五感や五体を使って活動ができ、農業の持つ総合的な教材力を通して生きる力をつけることになったのでは」と話した。

写真=米作りの出前授業を行うアドバイザーの筧さん